衝撃のアルベルト(08.5.31)





 「好き勝手やってくれてんじゃねぇかアルベルトのおっさんよォ」

 ――うむ、久しいな、戴宗。貴様が居なかったので面白いようにこの北京支部を引っかき回せたぞ。
 呆気なくて退屈だったが、やっとのお出ましで面白くなりそうだ。相手をして貰おうか。

 ところで戴宗。
 貴様にはひとつ言っておかねばならんことがある。
 実際には言ってやりたいことは色々とあるから、ひとつではないのだが、とりあえずだ。
 何故、貴様に、「おっさん」呼ばわりされねばならん。
 確かに儂のほうが『少しばかり』歳は上だが、貴様に気安くそう呼ばれる筋合いはない。
 我ら十傑集、貴様ら九大天王のデータはしっかり握っているのだぞ。貴様だとてどうせもうすぐ『おっさん』の域ではないか。自分を棚に上げて、おっさんおっさんとやかましいわ!
 貴様に連呼されると微妙に腹が立つ。それはなんだ、嫌味か。餓鬼っぽいヤツめ。
 取り敢えず、貴様には格の違いを分からせてやろう。「おっさん」呼ばわりの礼も高くつくぞ、戴宗。