マスク・ザ・レッド(08.6.6)






 無様な生き様を晒せば失笑をかう。それはそのへんにうろついている人間どもでも当たり前のことだ。
 しかし、死に様が無様であっても、それを笑う事は出来ん。
 何故なら、世の中の大概のヤツは死に直面すれば腰が引けて当然だからだ。
 大抵の人間の死は哀れでやるせないもんだと相場が決まってる。みっともなかろうが、惨めだろうが、醜かろうが、そこは笑うところでも馬鹿にするところでもない。

 だが。

 我がBF団において、無様な死に様を晒すことは許されん。
 ましてや十傑集ともなれば、そんな真似は万死に値する。


 つまり――そういうことだよ。